先日、あるスピーチがSNSで流れてきました。
その中で、こんな言葉がありました。
「人を侮辱する衝動は、人間の本能の一部として存在している。そして、権力を持つ人がそれをしているのを見ると、“やってもいいこと”だと認識してしまう。」
その言葉を聞いたとき、私は「なるほど」と思いました。
どうしていじめはなくならないのか。
ずっと疑問に思っていたからです。
もし人を傷つける衝動が本能のひとつだとしたら、完全にゼロにすることが難しいのも理解できます。
でも同時に、人は本能のままに生きているわけではありません。
私たちは普段から、自分の衝動を制御しながら生活しています。
好きなときに好きなことだけをするわけでもなく、自分さえ良ければいいと振る舞うわけでもありません。
つまり、本能があることと、それを実行することは別の話なのだと思います。
それでも、人を侮辱する。
傷つける。
それはなぜなのか。
もしかすると、「それはいけないことだ」と深く教わる機会がなかったのかもしれません。
あるいは、身近な大人や権力を持つ存在がそれをしている姿を見て、それが当たり前だと学習してしまったのかもしれません。
子どもにとって最初の権力者は、親や近くにいる大人です。
大人の姿は、そのまま価値観として伝わります。
食事のマナーや勉強は教わっても、
「人を侮辱しないこと」「人の尊厳を傷つけないこと」を、どれほど意識的に伝えられているでしょうか。
いじめをなくすことは簡単ではないかもしれません。
けれど、侮辱する衝動もまた“制御すべき本能のひとつ”なのだという認識が、社会の常識として広がることを願っています。
本能はなくせない。
でも、扱い方は学べる。
そう思えたスピーチでした。
あなたはどう思いますか?

