セラピストとして仕事をしていたとき、施術後に「どうしてこんなに疲れたんだろう?」と感じることがありました。特に、普通の施術をしているだけなのに、終わった後に自分がすごく疲れてしまうことがときどきあって、実際、なぜこうしたことが起こるのか疑問に思ったことがありました。
そんなとき、「もしかして自分が何かをもらってしまったのか?」と考えることも。
そこで、少し調べてみました。この「疲れをもらう」という現象、実は意外に一般的なことだったんです。
1. エネルギーの交換?
調べてみると、セラピストが疲れを感じる原因の一つとして、「エネルギーの交換」があるとされていることがわかりました。
お客様の体から放出される疲れやストレスのエネルギーを、セラピストが無意識に受け取ってしまうことがあるそうです。
これは「気の流れ」や「エネルギーの伝達」といった形で説明されることが多いですが、確かに施術を通じてお客様の状態を感じ取っているので、何かしらの影響を受けている可能性があります。
特にストレスが強いお客様や、体調が良くない場合、そのエネルギーを受け取ることが多いかもしれません。
2. 共感疲労(エンパシー疲労)の存在
次に調べてみたのが「共感疲労」という現象です。
共感疲労とは、相手の感情や痛みを自分が感じ取ってしまい、その感情的なエネルギーが消耗することを指します。
セラピストの仕事はお客様の状態を理解し、共感することが求められますが、その過程で感情的に疲れてしまうことがあるんですね。
例えば、痛みを抱えているお客様や感情的なストレスを抱えている方をケアしていると、どうしてもその気持ちが自分に伝わってしまうことがあります。これが共感疲労の一因だと言われています。
3. 施術中の無意識的なエネルギー受け渡し
さらに調べていくと、施術中に無意識にエネルギーを受け取ってしまうということもあるみたいです。
これは「気」を感じ取る能力が強いセラピストや、手を通してエネルギーの流れを感じるタイプのセラピストに多い現象だと言われています。
こうしたエネルギーの受け渡しが、実は私たちの体に疲れを引き起こすことがあるんですね。
一方で、リラックスして施術をしていると、自然とお客様の疲れを吸収してしまうことも。無意識にそのエネルギーを受け入れてしまうので、施術後に「なぜこんなに疲れたんだろう?」と感じることがあるのです。
4. 体の緊張の伝染
また、施術中にお客様の緊張感がセラピストに伝わることもあります。
例えば、硬直した肩や首をほぐしていると、その緊張が手を通して自分にも伝わり、体が疲れてしまうことがあるそうです。
私も実際に、そういった緊張を感じ取っていたような気がします。
これは意識的に自分で調整することもできますが、施術中はお客様の状態に集中するため、無意識のうちに自分にも影響を与えてしまうことがあるんですね。
5. リセットの大切さ
これらのことからわかるのは、セラピストが疲れを感じる原因には「エネルギーの交換」「共感疲労」「体の緊張の伝染」など、さまざまな要素が関係しているということです。
そのため、施術後には自分をしっかりリセットすることが大切です。
深呼吸やストレッチ、軽い運動などでエネルギーの循環を促し、自分の状態を整えることが、セラピストにとっては非常に重要なケアとなります。
まとめ:疲れをもらうことは珍しくない
私自身、セラピストとしての経験から「疲れをもらう」ことがあると感じていましたが、調べてみるとこれはよくある現象のようです。
エネルギーの交換や共感疲労、無意識的なエネルギーの受け渡しなど、さまざまな要素が影響しているんですね。
だからこそ、セラピストとして働く方たちは、お客様を癒すだけでなく、自分自身を大切にすることが必要です。施術後のリセット時間を意識的に持つことが、心と体の健康を保つためにとても重要だと感じています。