目に見えない「疲れ」がたまっていませんか?
セラピストという仕事は、癒しを提供する素晴らしい職業。
しかしその裏で、多くのセラピストが“言葉にならない疲れ”を抱えています。
それは、「体力的な疲れ」ではなく、「心の奥にじんわり残るような疲労感」。
もしかするとそれは、「触れる」という行為に由来する独特なストレスかもしれません。
触れる=“受け取る”行為でもある
セラピストは、日々多くのお客様の身体と心に触れています。
マッサージやトリートメントの手技はもちろん、その触れ方ひとつに神経を使います。
無意識のうちに、相手の不安・疲れ・痛み・怒りの感情までも「手」から受け取ってしまうことがあるのです。
これが、“共感疲労”や“感情のもらい疲れ”につながることも。
「触れる仕事」特有のストレス例
- 同じような悩みや不調を繰り返し聞く
- お客様の重たい話をひとりで抱え込んでしまう
- 終業後もなんとなく気持ちが引きずられる
- お客様の体調や感情に敏感になりすぎる
- 技術だけでは解決できない無力感におちいる
このように、セラピストは「癒す側」でありながら、実はとても繊細で感受性の高い仕事です。
見えない疲労への対処法
1. 自分の感情を切り離す「スイッチ」を作る
施術の前後に深呼吸や手洗いなどの“切り替え儀式”を作ることで、感情のスイッチが入りやすくなります。
2. 定期的に“自分も癒される”習慣を
セラピスト自身も、リラクゼーションサロンや温泉など、自分のための癒し時間を意識して作りましょう。
3. ひとりで抱え込まず、話せる場を持つ
信頼できる同業者、家族、サロンの仲間など、気持ちを共有できる人の存在はとても大切です。
あなたの「疲れ」は、当たり前ではない
セラピストという仕事は尊く、やりがいも大きい反面、
「元気でいなきゃ」「癒さなきゃ」と無意識に自分にプレッシャーをかけてしまいがち。
でもまずは、自分自身の疲れやストレスに気づくことがとても大切です。
“触れる人”こそ、定期的に“癒される時間”を。
あなたが笑顔でいられることで、癒しの輪がもっと広がっていきます。